レンタルから始まるキャリア
今年も残りわずかとなり、家の大掃除だけではなく、会社でも使わなくなった
備品の整理や大掃除をする季節ですね。
弊社(虎ノ門)周辺の通りでも、オフィスの引越なのか、粗大ごみ出しなのか
シャツ一枚で震えながら台車にキャビネを載せて、ガラガラと運び出しているビジネスマンや、ゴンドラに乗ってビルの窓ふきをしている作業員の方を見かける機会が増えた気がします。
自分のデスク周りも片付けねば…!
オフィス家具も企業で所有しているものではなく、レンタル(正確にはリースですが)することが増えました。というか、リースがほとんどだったりします。デスクしかり、PCしかり。。
そんなことを考えながら、ふとWebのニュースコンテンツをみていると「レンタル移籍」の文字が目に留まりました。
https://www.businessinsider.jp/post-180824
最初はサッカー選手の誰かの話かな、くらいに思っていたのですが
“経済産業省の若手職員が、隙間をねらった事業を展開しているベンチャー企業に『レンタル移籍』した”という話題。
一般企業…とくにベンチャー企業同士であれば、社員を交換して双方で良いところを吸収しあう、という機会をつくっていたりしますが、公務員が一般企業で働くというと「天下り(笑)」を想像してしまいます。
省庁の職員をベンチャー企業に「レンタル移籍」させた理由としては“リスクの高い状況で、スピード感をもって意思決定を進めていく経験をしてほしい”というもの。
レンタルされた御本人は、お役所とは全く違う仕事の進め方にきっと戸惑ったことでしょう。
ですが、転職しなくてもリスクなく「よそのお家」のやり方を体験できたのですから、めっけ物です(とわたしは思ってしまいます)。
とかく公務員は、一般企業への転職は難航する事が多いと聞きます。こういった経験が省内に戻ってから業務の改革や推進に役立つことは勿論ですが、万が一、自分のキャリアの方向を変えたい(転職したい)と思った時にも功を奏するものになるでしょう。
今回のニュースで取り上げられた『レンタル移籍』は期間限定ですが、企業間で社員を交換して、互いにその状況が良ければそのまま転籍してしまう、ということも有り得ます。
社員の数は増えませんが、減ることもないですし、適材適所を極めるという意味で、会社にとってはプラスになるのではないでしょうか。
こういった新たな『転職』『採用』の手法が広まる日も近いのかもしれません。