聞いてないよー! トップと現場のギャップ
まるで花粉の到来と合わせたかのように転職を希望する方の動きも活発になってきているように感じる、今日この頃です。
転職のサポートをしている中で、求人企業から面接結果の連絡を受けて「おや?」と思うことがあります。
よくある(といってはいけないのかもしれませんが)のは、見送りだった場合の理由として『◯◯の経験がない(または少ない)』というもの。あれれ、求人内容をヒアリングした時には、その経験は要件には含まれていなかったはずなのに、、
なぜ、このような事が起きるのでしょう?
一つは
時間が経つにつれて、求人企業でニーズが変わってしまった、というものです。
色々な候補者と会うなかで、また部内の業務を見直しているうちに、
求人要件が変わってくるというケースが考えられます。
そしてもう一つは
トップと現場で意識(考え)にギャップがある場合。
われわれコンサルタントが求人についての話を聞く相手は、“決済権のある部門の本部長”であったり、”代表(いわゆる社長さん)“であったりと、比較的上のポジションの方であることが多いのです。が、その方と実際に現場で動いている方との考えが異なっている―そのポジションに必要と考えている要素が異なる―ということがあり得る、というものです。
転職を希望している方のサポートを行っている以上、このふたつのケースに陥ることのないように、緻密に情報収集をしていきたいと考えているのですが、残念ながら後者のケースは『よくあること』だったりします。
これは、転職支援以外でもよくあることなのではないかな、と思います。
たとえば、飲食店で働いている方であれば、“店長の言っていることとリーダーが言っていることが違う”。会社であれば、“社長と事業部長の言っていることが違う”。
「あ~、あるある!」と思った方、きっと一人や二人ではないはず。
きっと、トップは『大枠を見て細かいことはあまり気にしない』、現場は『実際のオペレーションを考えて細かい所まで想定して動く』ということなのかもしれません。
そうなのであれば、聞いてないよー!とならないためにも、『一方の言うことを鵜呑みにせずに多方向から考えて動く』ということが、スムーズに仕事を進めるために求められると言えそうです。
人の言うことに振り回され得る必要はありませんが、常日頃から色々な人の言うこと(意見)に耳を傾けることは必要」ですね。