世界一のお祭り ~光と闇~
こんにちは。
プロバンクのサッカー大好きマン大山です。
はじまりましたね~サッカーW杯カタール大会!
早速寝不足感たっぷりでこの記事を書いておりますが、皆さんも楽しんでいらっしゃいますでしょうか?
ふだんサッカーは見ないよ、という人もこの時ばかりは日本代表を応援するという方も少なくないのではないかなと思います。
今回は初の中東開催ということで日程がふだんと違ったり、これまでのW杯とは様相が異なっておりますが、展望や戦力分析などではなく、お金にまつわる話や今回の大会で言われている問題などについて、深堀ってまいります!
●W杯とお金
サッカーW杯は五輪など他の大きなスポーツイベントと比べても圧倒的な視聴者数と観客動員数を誇るイベントです。
実際に前回のW杯の視聴者数が約260億人、夏季五輪が約50億人と約5倍の差となっています。
それゆえ経済効果も非常に高いとされていて、前回ロシア大会は9,520億ルーブル(約1兆6,000億円)の経済効果を生み、観光業とインフラの発展及び雇用の創出(約31万人)と国民所得の増加に繋がっています。
今回についてはは経済効果2兆2915億円ほどとなると言われていて、主に恩恵を受けるのはスタジアムやインフラ整備などを行う建設業、120万人の観客が来訪予定となる観光業の2つがロシア大会と同様、雇用の創出と所得増を産むことでしょう。
●カタールW杯が抱える闇
~労働者や人権に関する問題
今回カタールで使用されるスタジアムは8つありますが、そのうち7つは今回の大会のために新しく作られたスタジアムです。
また、国土が秋田県ほどしかなくその中の99%が砂漠で、居住できるエリアが限られるカタールにおいて、このスタジアムは首都ドーハから地下鉄で1時間圏内の場所につくられています。この地下鉄についてもこの大会用に作られたものです。
これだけのスタジアムとインフラや宿泊ホテルを整備するにあたり雇用されたのがインドやパキスタン、バングラデシュからの外国人労働者たち(人口260万人のうちカタール人は約30万人)で、開催までの10年強の間に暑い時期は50℃を超す天気の中就業をした、6500人以上の方が亡くなられています。
そういった方々のもと今回の大会が行われている、というのは意識しておきたいです。
また、カタールではLGBTQを法律上違法としていること、カタールのW杯大使を務めるカリドサルマーン氏が、「LBGBTQは犯罪、あれは精神の障害だ」と発言したことも物議をかもしているとともに、女性が今も、結婚や学業、旅行、職業など人生で重要な決断をする際には男性保護者(父や兄弟、叔父)の許可が必要な国だという点も、主にサッカー文化の中心であるヨーロッパ諸国から厳しく非難をされています。
これはイスラム圏との文化の違いですよと言ってしまえばそれまでなのかもしれないですが、国際的にみて明らかに人権侵害を行っているように個人的に思いますが、皆さんどうでしょうか?
ここまで、W杯での暗い部分を中心に書かせていただきました。
ネガティブな話が続きましたがふだんからサッカーを見る人もあまり見ないよという人も、世界的イベントに触れることで、大イベントにつきまとう課題などについても考えるきっかけになれば幸いです。
スポーツとこういった問題を繋げて考えるな。と思う方もいるかもしれませんが、サッカーがなければカタールの人権問題を考えるきっかけはなかったでしょう。
サッカーという共通言語を通じて文化や環境の違いを分かち合える、そんな未来がくることを願っています。
かなりつらつらと書いてきましたが、とにもかくにもサッカーは面白いので、4年に一度、サッカーの世界一を決める大会!
皆さん寝不足や体調不良にはご注意いただきながら、楽しみましょう!
ありがとうございました!