読めてる?読めてない?
みなさま、こんにちは。
日焼けのあとがまだ消えないコーディネーター:手倉森です。
もうそろそろ12月なのに、いまだに腕時計の跡がくっきり残っていて、流石に恥ずかしくなってきました。
長袖の季節でよかった…!
そんなわたくし、ここ最近とてもモヤモヤしていることがあります。
「それ、文章読めてないですよね?」
違うんです、文字は読めているんです(きっと)。
でも、その文章が意味することは“それじゃない”、とかどこをどう読んだら、その解釈になるのか?などなど。
たとえば、
某ニュースサイトに寄せられたコメント。とある企業が出したリリースに対する反応。
何故そうなる?!?!
とビックリすることが、増えたなぁ・・・と。
気にしすぎならよいのですが・・・「日本語読めてない人、意外と多くないですか?」
なーんて思って色々調べていましたら、OECD(経済協力開発機構)という国際機関がおこなっている『PISA調査』というものを見つけました。
これは『義務教育終了段階である15歳の生徒が、これまで学んできたことを実生活の中でどれだけ応用できるか?』を「読解」「数学」「科学」の3つの分野別に測定していく調査なのだそう。
ふむふむ、そんな調査があったのね~と思いつつ最新の調査結果を見てみましたら。
※ちなみに最新の調査結果(2022年実施)は今回の原稿(2023年11月時点)ではまだ公表されていません。残念!
*数学と科学は世界トップレベル(数学は37カ国中で1位、科学は37カ国中2位)
*上記2分野は長期的に安定してトップレベルを維持
*読解力は平均より上だが低下傾向(37カ国中11位)
読解力が低下傾向。
この調査では読解力を「情報を探し出す」「理解する」「評価し、熟考する」の3つに分けて測定しているのですが、「情報を探し出す」「評価し、熟考する」能力が低下しているそうです。
この要因はひとつではないと思いますが、レポートの中では読書量の低下が一例として挙げられていました(“読書”には新聞やコミック、Web掲載コンテンツも含まれます)。
読書量の低下。
いかがでしょう。お心当たりはございませんか・・・?
「モヤモヤする」なんて冒頭で言っておきながら。実はわたくし、とてもとても心当たりがあります。
動画やら配信やら“見る”“聞く”コンテンツの割合が増えているなぁ、と。
そういえば。
小学1年生の時に担任だった先生は「なんで国語だけ毎日授業があるの?」という質問に「国語ができないと、ほかの教科のお勉強もできないでしょう?」と答えていました。
あれから30年以上が経ちますが、今更になって先生の言葉が身に沁みます。
書き手の意図を読み取り、読み手に誤解なく伝える。
普段何となくやっている「読み書き」って、実はすごく難しいスキルなのかもしれません。
今年の年末年始は、まだ読めていない本に手をつけつつ読解力を鍛え直すことにいたしましょう。
★PISA2018の調査結果はこちらから読めます!
ご興味お持ちの方は是非♪
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/01_point.pdf