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明るく楽しく働くためのIDEA-MAGAZINE

スポットワークで自分にあった仕事を見つける

スポットワークの仲介アプリを手掛ける「タイミー」が東京証券取引所への上場が承認されたとのニュースを見て、新しい働き方が認知されてきた証だなと、大きい括りですが同じ人材ビジネス業界に関わる者として嬉しく思います。
時価総額は最大1360億円が見込まれ、創業10年以内のスタートアップ企業の時価総額が1000億円を上回るは約3年ぶりになるようです。

今やスポットワーカーは1700万人。
このスポットワーク市場、本年3月にはメルカリが「メルカリ ハロ」を開始、秋にはリクルートも「タウンワークスキマ」(仮称)を立ち上げ予定と新規参入が相次いでいます。

「副業」や「隙間時間」で働きたい方が増加していることもあるのでしょう。
「働きたい時に働くことこができ」・「報酬も即日に支払い」のメリットは当然のこと、加えてタイミーが図った「履歴書無し」・「面接なし」ですぐに働けるという仕組みは、そういった方々を一気呵成に取り込むことが出来た要因だと思います。

常用雇用の場合、業務遂行能力のほか各企業の理念やカルチャーに適した方かどうかも見極めるため履歴書や面接といった選考も必要ですが、単発でのお仕事の場合、同様の選考はなくても勤まるお仕事が多いのではないでしょうか。
募集する企業側にもすぐに来てもらえるメリットがあり双方にとって理想の仕組みになっています。

また、利用者層は若い人が多いのだろうなと勝手な推測をしていましたが、
年齢層は、・10代5% ・20代28% ・30代20% ・40代23% ・50代19% ・60代以上5%
と幅広く、男女比も52:48 とまんべんなく利用されています。
男女・年代関係なく利用できる仕組みは、単発とはいえ「雇用創出」と「労働力不足」を補うという社会の問題点を解決する1手段になっています。

現状、利用する企業は労働力不足が顕著な業界が占めています。
「物流(単純・簡易作業)44%」・「飲食26%」・「小売21%」です。
これらの業界ではありませんが、介護分野の有資格者23万人もタイミーに登録しています。
労働力不足の業界においては、正社員で採用されたものの業務以外の理由で入社早々に退職になる場合も散見されます。
まずはスポットワーカーとして働いてみることで、自身に合うか合わないかを見極める機会になるかもしれません。
このような機会を経て正社員になることが出来れば、採用のミスマッチも軽減できるのではないでしょうか。

「スポットワークから正社員へ」

働く側と採用する側双方にとってスポットワークという働き方・活用の仕方は、新しい正社員採用の手段になるかもしれません。

ちなみに利用者の21%が「正社員」、33%が「パート・アルバイト・契約/派遣社員」です。
あなたも隙間時間を見つけて、普段と違う仕事を経験してみるのもいいかもしれません。

・タイミー利用者属性について
(出所:株式会社タイミー 新規上場申請のための有価証券報告書 東京証券取引所)
・タイミー上場について
(出所:日本経済新聞 電子版 2024年6月21日 「 スキマバイトのタイミーが上場発表 メルカリと競争激化」)

text by Yukihiro Nikai
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