審判はつらいよ
皆さま、こんにちは。
プロバンクのお局コーディネーターこと岸波です。
8月も終わろうとしています。
バスケやバレーボールの国際大会からパリ五輪に突入し、とにかく寝不足の夏でした。
皆さまはいかがお過ごしでしたでしょうか?
スポーツの好きな方はもちろん、国際試合くらいはチェックするよという方でも試合を見ていて一度は気になったことがあると思います。
「なぜそのジャッジ?」
先のパリ五輪でもいくつかの競技で物議を醸しましたし、審査員の採点で勝敗を決する体操やアーティスティックスイミングのような競技でも「なぜそのジャッジ?」と感じることがあるのではないでしょうか。
そしてそのようなとき、注目されるのが「審判」。
名物審判と呼ばれるような方もいらっしゃいますが、ほとんどの場合は選手や観衆が「なぜそのジャッジ?」となってはじめて注目を集める存在。
そんな審判のことをもう少し知りたくて、こんな本を読んでみました。
『審判はつらいよ』(著/鵜飼克郎 集英社新書)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09825474
サッカーや野球など8種の競技の審判から、「なぜ審判になったのか」「どのような思いで審判をしているのか」「機械判定についてどう思うか」などをインタビューし、まとめた一冊です。
同じ「野球の審判」でも、プロ野球と甲子園を含むアマチュア野球では審判になるための仕組みや所属などが全く異なるってご存知でした?
私はまったく知りませんでした。
そう、私たちは審判についてほとんど知らないのです。
けれど本書を読んでいくと
「正しくて当然、間違えれば叩かれる」
「規則に従うだけでなく、全体の流れや選手の将来まで考えて柔軟に判断・対応する」
審判のつらさや審判が試合に臨むときの意識を知れると同時に、スポーツ以外の現場ではたらく私たちとの共通点や学べる点が非常に多いと気づかされます。
興味をもっていただけたら、ぜひ本書をお手に取っていただきたいのはもちろん、ひいきの選手やチームと一体になって熱く応援しているとき、ちょっと気になるジャッジがあったときだけでも審判の視点で見てみてください。
新たな気づきを得られたり、観戦の新しい楽しみ方が見つかったりするかもしれません。
いやあ、本当にスポーツっていいものですね。