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誤審を無くすには・・

※トップ画像は生成AIにより作成いたしました。

8月後半、夏の暑さも若干落ち着いてきたかなというところですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私はもちろん先日までオリンピックを毎晩楽しんでおりましたが、前回のオリンピックの際もこのような記事(https://www.probank.co.jp/ideamagazine/i2010/)を書いていて本当に月日の流れの早さを感じております。
今年はオリンピックがパリだったのに加え、サッカーのユーロも開催されたため、近年でいちばん交感神経が過敏な夏(ただの寝不足)だったと思います。

さて今回は昔からスポーツとは切って離すことのできない話題「誤審」について

今回のオリンピックでも様々な物議を醸した審判の判定ですが、正直に言ってこの誤審はスポーツを見るうえで切っても切り離せない問題となっています。
考えてみれば当たり前で人間何をするにもミスをしますので当然人間である審判もミスをしてしまうということを前提として考えないといけません。

そのうえであらゆる競技団体において、何も対策を講じていないわけではなく、正しい判定をサポートするテクノロジーや制度の導入を行っています。

 

●誤審を防ぐための対策

・テクノロジーによるサポート
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)やホークアイシステムなどの最新技術を導入しており、その他、野球では自動ボールストライク判定システム(ABS)なども今後活用されるかもしれません。

・審判の質の向上
審判員の継続的な教育と訓練を実施し、判定スキルの向上を目指しています。
団体によっては審判員のランク付けを行うことで、質の確保に努める。

・ルールの明示化、ファンへの啓蒙活動
判定基準をより明確にするため、ルールの改訂や見直しを行っている競技団体も多いです。
サッカープレミアリーグでは今シーズンから微妙な判定について公式Xで見解をリアルタイムで発信するなど現場で審判が行った判定のフォローを瞬時にできる体制を作っています。

・ビデオ判定の拡大
テニスやバドミントン、バレーボールのライン判定、柔道やレスリングの勝敗判定など、より多くの競技でビデオ判定を採用しています。

・チャレンジ制度の導入
野球やバスケットボール、バレーボール、レスリングなど一部の競技では、チームや選手が判定に異議を申し立てられる仕組みを作っています。
ほかの多くの競技でも導入が進んでいくかなと思っています。

 

●観戦者としての心得

・ルールを正しく理解すること
⇒誤審がSNSを通して全世界にいきわたるのと同様に、現在はなんでもWEBやSNSで調べられる時代です。批判をする前にそれが正しい意見なのかを調べるようにしましょう。

・画像や映像などの切り取りだけを見て判断をしないこと
⇒判定は一瞬だけではなく一連の流れから判断をされます。あらゆる角度からの映像を確認するようにしましょう。

・誹謗中傷を行わないこと
⇒当たり前ですが、人格否定や人種差別など絶対に行ってはいけません。リスペクトを!

 

スポーツというのはルールとそれを裁く人がいないと始まりません。
あらゆる仕事をする人がいないとこの世の中は回らないのと同じで、競技者へのリスペクトはもちろんのこと審判へもリスペクトを持っているべきだと私は思います。
前述したテクノロジーや制度については、公平な裁定が下されることを目的としてしまいがちですが、スポーツを形づくる存在である審判を守るためのものという捉え方を持ってもいいのではないでしょうか。

これからパラリンピックが始まり、終わるとやっと秋といった感じでしょうか。
来月以降も暑い日が続く予報のようですので、皆さん体調などにお気を付けてお過ごしください。

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text by Mayumi Kishinami
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