青山学院大学・陸上部監督に学ぶ、強い組織のつくり方
あけましておめでとうございます!
プロバンク大山です。
皆さま、今回の年末年始はどのように過ごされましたでしょうか?
私は毎年の事ですが、箱根駅伝を見て過ごしました(駒澤大学の出身なもので)
今年の母校に対してかける言葉はまったく見つかりませんが、
兎にも角にも「青学強し!」という感じで青学の層の厚さが目立った大会だったのかなと思います。
そんな青山学院大学ですが、もともと駅伝が強かったわけではなく、
2003年から監督に就任した原晋さんによってここまでの常勝軍団へと変貌をとげました。
36歳の時に監督に就任した原さんですが
実は監督に就任する前は約10年間サラリーマンとして働いており、
その時の経験が常勝青学の組織つくりに大いに活かされているのです。
今回は強い組織を作るという中でも人を採用するという視点に立ち、
原さんの著書『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝に導いた47の言葉』から
いくつか言葉をご紹介したいと思います。
◆「チャライ」は最高の褒め言葉である
ここでいうチャライとは青学のチームカラーを示した言葉ですが
原さんは人を採用するうえでいくら超一流の才能を持つ選手であろうと、
組織のカラーに合わなければ採用をしないという方針なのです。
これは大学という組織の都合上もありますが、4年間という限られた時間の中で
カラーの合わない選手は環境に適合させる時間を要し、それが無駄な時間となってしまうからです。これはビジネスの場でも短期的に結果を出さないといけない組織などでは
重要な事項であると原さんは話します。
◆「来てください」とお願いするな
この言葉の意図としては入社後、入部後に影響を与えるような関係性を
採用時に作ってはいけないという事です。
「来てください」とお願いしてしまうのはいけませんし、
「とってやる」という上から目線も良くないと原さんは話します。
「来てください」とお願いした選手たちは来てやったという意識で練習をしない、
監督が「とってやる」という気持ちだと選手が萎縮してしまい、
どちらの状況にしても成長が見込めなくなるからです。
お互いにメリットがある関係性が採用段階から保たれる事で
組織も人も成長できる環境を事前に作り上げているんですね。
いかがでしたでしょうか?
今回は採用という視点にしぼって紹介をしましたが
この他にも管理職の仕事の役割を説いた言葉や選手(部下)の育成についての見解など、
様々な言葉が載っていますので、ぜひご覧になってください。
個人的には、青山学院大学・陸上部の部員数が40~50名程度なので
同じような規模の中小企業や組織を強くする過程にあるベンチャー企業にお勤めの方だと
共感を持てるのかなと思います。
それでは、今年も宜しくお願い致します!!
【参考文献】
『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』
出版社/アスコム
出版年/2015年12月
著者/原 晋