数字から見えるもの
皆さま、こんにちは。
プロバンクのお局コーディネーターこと岸波です。
8月も、そろそろ終盤。
皆さまは、夏休みの宿題を計画的に終わらせるタイプでしたか?
それとも最後に追い込むタイプでしたか?
私は、苦手な数学の宿題だけ見て見ぬふりをしていたタイプです。
そんな数学嫌いの私ですが、実はデータは大好きで、
仕事に役立てるため日々コツコとデータを取得しております。
とはいえ素人なので、データを眺めながら
「なんとなく傾向はあるけれど、それが意味するところがわからない」と
行き詰ることもあります。
そんな時は、世間様のデータと照らし合わせて考える、ということをしているのですが、
そこで面白いサイトを見つけました。
『生活定点』(http://seikatsusoken.jp/teiten/)という
博報堂生活総合研究所さんが1992年から実施している意識調査のデータを公開しているサイトです。
実施ごとに同じ質問を投げかけているので、年代・性別ごとの傾向はもちろん、
人びとの意識の変化も知ることができるサイトになっています。
どの質問もとても興味深いのですが、個人的に目を引いたのは
『希望リタイア年齢は何歳ですか?』
という質問。
要は、何歳まで働きたいの?ということですね。
全体としては60歳以上という回答が大多数なのですが、年代別の回答が興味深い。
希望リタイア年齢を「70歳以上」と回答する60代の割合は他の年代より多く、
逆に「49歳以下」と回答する20代の割合は他の年代より多いのです。
(ちなみに、50歳~69歳については、どの年代もほぼ同じ割合)
つまり、定年が見えている人ほど「まだまだ!」と考え、
これからの人ほど「早めに上がりたい」ということです。
夏休みでも仕事でも、これからだと思うと長く感じて途方に暮れもするけれど、
終わりが近づくと「もっと続けばいいのに」と感じるということなのでしょうか。
それとも、と考えていくと今の20代が求めるものが見えてきたり、
市場のニーズが見えてきたりと、やっぱりデータはただの数字の集まりじゃないなと思わされます。
この質問、10年後20年後の結果はどうなるのでしょうか。
今の20代は60代が近づくにつれて回答を変えるのでしょうか。
それとも、変わらないのでしょうか。
さて、あなたは何歳まで働きたいですか?